入江臨海公園の中央に港を背に葉山嘉樹文学碑が建っています
かなり大きく目立つ文学碑なので見た方も多いのではないでしょうか。
ここで、自分が後から読み返すためにも葉山嘉樹について
文学館通信から抜粋して書いておこうと思います。
設立は昭和61年10月18日
「海に生くる人々」の著者 葉山嘉樹の命日の日である。
主碑は、碑にふさわしいどっしりとした巨岩である
碑文は長谷川正治の揮毫によるもので堂々とした文字である
副碑には「海に生くる人々」の一説が刻まれている
室蘭港が奥深く廣く入り込んだ
その太平洋の湾口に大黒島が栓をしている雲は北海道の全土を蔽ふて
地面から雲までの厚さで横に振りまくった
「海に生くる人々」は、大正12年
著者が名古屋刑務所に収監中完成した
作中には、当時の石炭運搬船の過酷な労働、悲惨な境遇と共に
冬の室蘭港、町の様子ー東陽軒を含めてー
-港の文学館通信より抜粋-
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現在、「海に生くる人々」は、絶版または重版未定で中古のみにて販売。
それにしても文中にある東陽軒という言葉
今となっては懐かしいですね(笑