室蘭釣具店の裏側にひっそりとある「日本一の坂」
この坂を上って行くと札幌通りと呼ばれる海岸町にでます。
知らない人が聞いたら「何故、室蘭に日本一の坂があるの?」
「どんな所が日本一なの?」と一瞬、不思議に思われるでしょうが
札幌通りに掲げてある由来版に書かれている事を載せておきますね(笑
1892年(明治25年)石炭輸送のため岩見沢、室蘭間に鉄道が開通し
室蘭港は石炭積み出し港として徐々に整備されていった。
それと平行して海面の埋め立てもおこなわれ、
1900年(明治33年)北炭が海岸町一帯の埋め立てを完成させた。
この時に現海岸町3丁目の「札幌通り」と現駅前通りを結ぶ
通り道としてこの坂が設けられた。
それ以来、毎朝沢町や西小路の港湾労働者がこの坂を下り
あるいは主婦達が駅前通りに並んだ市場への買い物に行き来した。
いわば「生活の道」で人の往来は今とは比べものにならないほど
多かった。
ところでこの気宇広大な「日本一の坂」の由来は
1900年頃そば屋がこの坂下(現室蘭釣具店)に
「福井日本一」の屋号を揚げて店開きしたことから。
このそば屋は小樽で殺人を犯し、室蘭に流れて名を秘めて開業、が、
凶状がバレそうになって逃げ出したという巷談がある。
確かにこの坂を下りて行くと今は旧室蘭駅になっていますが
駅まで近いので本当に便利だし
「日本一の坂」と呼ばれていたのは、おそば屋さんの屋号
「福井日本一」から取って呼ばれるようになったのですね(笑
私もこの日、室蘭釣具店の裏からこの日本一の坂を上り
札幌通りと呼ばれる場所へ出てみましたよ
人とすれ違うことはなかったけれど
どのくらいの人がこの坂を上り下りしたんだろう・・・
札幌通りと呼ばれる場所で、さらに上に続く坂を見て
室蘭って本当に坂が多いな~と思いました。
そして、ちょうどこの日は曇り空だったんですが
日本一の坂を見上げてなんだか曇り空が似合う風景(坂)だな~と
思った私なのでした(笑